石狩川流域では昭和50年8月に大きな洪水(浸水面積約292km2)が発生しましたが、昭和56年8月上旬にはそれをはるかに上回る、戦後最大の記録的な豪雨により、多くの箇所で甚大な被害が発生しました。 |
昭和56年8月上旬洪水では、石狩川下流で11箇所が破堤し、石狩川上流でも堤防の決壊等が生じました。堤防の決壊による「外水氾濫」に加えて水位が増した石狩川に流れ込めない支川や排水路などの水が、市街地や農地に氾濫する「内水氾濫」が多かったのが特徴でした。 |
石狩川本川及び支川の低平地帯では |
各報道機関も連日この大水害を伝えた |
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旧美唄川北村市街の氾濫状況(北海道開発局蔵) |
北海道新聞 昭和56年8月6日掲載 |
間一髪で道都の洪水被害を最小限にとどめた! |
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札幌市北部の茨戸川・伏籠川・創成川が合流する付近 |
茨戸川が最高水位に達したため、完成前の「石狩放水路」を緊急通水することに。夜を徹した工事を経て翌日通水が開始されると、水位はどんどん低下して被害を低減させた(放水路水門上流側締切、撤去作業。札幌開発建設部蔵) |
破堤等による氾濫により甚大な被害が発生! |
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江別市美原地区で石狩川が破堤(北海道開発局蔵)
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被災した北海道電力奈井江発電所(北海道開発協会蔵)。この洪水は |
昭和56年8月21日から23日にかけて全道的に豪雨となり、千歳川流域と豊平川流域を中心に大きな被害が発生しました。札幌の23日の降雨量は207mmと気象台創設以来の最大値を記録、豊平川上流で土砂災害が、千歳川支川の漁川で1ヵ所破堤し、死者1名、浸水家屋12,200戸におよびました。 ◆昭和56年8月下旬にも流域南西部を中心に被害が発生 |
急流河川・豊平川の怖さを見せつけられた |
山鼻川合流点付近で三角波が発生 |
河岸浸食により被災(北海道開発局蔵) |
豊平川8号床止の被災状況(札幌開発建設部蔵) |
豊平川上流での土砂災害状況(北海道開発局蔵) |
豊平川上流の支川・野々沢川で土石流が発生(札幌開発建設部蔵) |
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都市化が進む札幌市北部で被害が増大 |
石狩川の高い水位の影響を受ける千歳川水系 |
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伏籠川、創成川、発寒川の茨戸川合流点の浸水状況 |
千歳川の支川・漁川南13号〜14号間の堤防付近での救助活動(北海道開発協会蔵) |
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