「子どもの水辺再発見プロジェクト」は、子ども達の体験活動の場を広げ、「川に学ぶ」体験を推奨するため、文部科学省、国土交通省、環境省が連携して進めている。
砂川子どもの水辺協議会は、石狩川水系パンケ歌志内川と砂川遊水地を活動拠点に、環境教育を通し水辺に子どものにぎわいをもたらす事で、まちづくりに貢献する事を目的に、平成17年「子どもの水辺」に登録された。

7月に親子自然探検隊結成式が行われ、川遊びや生き物調査等とともに、当財団が流域市町村等と連携して行っている「石狩川クリーンアップ作戦」で水辺のゴミ拾いをした。
8月は砂川遊水地でEボート体験。浮島に上陸して植樹し、その後は水辺の安全実技講習も行った。9月は石狩川河川敷にある「ハマナスの楽園」植樹祭。25,000の地にハマナスを6年間で600本植樹し、初夏には赤や白の花を咲かせている。10月は「落ち葉で押し花作り」で、活動は終了する予定。
地域の自然を教材に、体験学習を地域の親子に発信している。

 
 
  森は二酸化炭素の吸収や水源涵養に水質浄化など、環境にとって重要な機能を持っている。この森の機能を高め、広く住民に知ってもらう活動を展開しているのが「緑とエコ」サポーターネットだ。
石狩川の水源のひとつ、滝川市の熊穴川源流につくられた「石狩川ルネサンスの森」(丸加高原)を守り育てるため、平成14年に設立された。

約120名の住民が参加した「石狩川ルネサンスの森 市民植樹祭」は、6月12日(日)に行われた。今年は国連が定めた国際森林年にあたることから、国学院大学北海道短期大学 秋元信英教授の「日本の思想と森林」と題した記念講演も行われ、環境への意識が高まる機会になった。さらに今年は創立10周年にあたり、滝川市平和公園で記念植樹が10月上旬に予定されている。
石狩川最大支川の空知川の源流、南富良野町かなやま湖でも平成14年度から植樹が行われ(水源の森創造交流会)、空知川上下流域のネットワークづくりに役立っている。

 
 
  南空知に位置する長沼町は、千歳川と夕張川、中央に馬追運河が流れる豊かな地だ。この自然環境や河川文化と歴史を、次代の子ども達等に残していくことを目的に、平成14年リバーネット21ながぬまは設立された。過去に幾多の水害に見舞われてきた経験から、河川愛護とともに水害を教訓にした活動を行っているのも特徴。とくに水害時の行動を身につける「子ども水防団」の訓練は、第11回日本水大賞国土交通大臣賞を受賞した。

河畔林づくりのための植樹は、生態学的混播・混植法により行っている。
10月4日(日)、植樹会と種取りが子どもを含めた約50名で行われた。9月にみんなでつくったポット苗を、千歳川沿いの南6号排水機場前や、長沼温泉裏庭などに植樹した。生態学的混播・混植法とは、地域の自然に近い樹林の再生法で、みんなで地域の数種類の木から種を取った。これが来年の植樹用ポット苗になる。この一連の植樹活動が、地域の自然を学ぶ機会になっている。

 
 
 
石狩川下覧櫂というと、各市町から参加者が思い思いの船で集結する、15年の歴史を誇る川下りだ。第16回目となる本年、より多くの人達と川遊びの楽しさを共有しようと、砂川遊水地を使った内容に一新した。


7月9日(土)の開会式と交流会は過去最高の人出になった。10日(日)は子ども達の水上体験学習だ。カヌーや水上バイク等があるなかで、ヨットに年配者が長蛇の列をつくった。幅広い年齢に受け入れられた結果になった。
午後はエンジン付ゴムボートによる「スーパーキッズボートトーナメント大会」。親子や友人など13チーム30名が出場し、1周400mのタイムを競った。
全参加者は179名、遠くは札幌や恵庭、旭川からの集客もあって、地域密着型イベントとして今後の開催に期待が高まる。石狩川下覧櫂では、5月に砂川遊水地の河川清掃、また7月には子ども川塾を新十津川町の石狩川支川・徳富川にて開催するなど、他地域にも飛び出して積極的に流域連携を図っている。

 

     
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