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       「ふるさと絵本 蟠龍伝説」は北海道公式ホームページ「伝えたい北海道の物語」デジタル絵本館でストーリーを閲覧できます。
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ss/ckk/chicho/banryu00.htm
 
 

 

 
       
         
 
 
 

 昭和32年に発見された当麻町の鍾乳洞は、今から1億5千万年前の中生代ジュラ起から、地下水の溶食作用がつくり上げた石灰洞窟で、学術的に世界でもきわめて珍しいことから、昭和36年、北海道天然記念物に指定され、名称も「当麻鍾乳洞」に改められた。そもそも広大な北海道の中で鍾乳洞は5ヵ所程と少なく、公開されているのは中頓別鍾乳洞と当麻町の鍾乳洞だけだ。しかも当麻町の鍾乳洞は、3段に分けられた形状が龍に似ていることから、町に伝わる「蟠龍伝説」にちなみ、龍の休息所「蝦夷蟠龍洞」と銘打って、壮大かつ神秘的、太古のロマン溢れる町の顔として内外に発信された。

 
   
     
 

当麻鍾乳洞の内部は上中下の3段階に分かれ、さらに5つの部屋に区切られている。

 

天井から同じ太さでパイプ状になっている鍾乳石は、世界でも珍しい管状鐘乳石「(俗名)マカロニ鍾乳石」(写真:当麻町)

 
         
 
 
 

 当麻鍾乳洞は開洞以来、全国各地から毎年10万人以上を集め、道北の観光地として安定した人気を誇っている。周辺には「鍾乳洞グリーンパーク」というミニ登山や森林浴も楽しめる自然公園が整備され、平成3年には鍾乳洞に大型駐車場、資料館と展望スペースも備えた管理棟、レストランが建設され、レジャースポットとしての活用も図られた。もちろん、時計塔や壁画等、龍は随所に登場して我々をロマン溢れる神秘の空間へと誘う。
 さて、当麻町に元々伝わる「蟠龍伝説・夫婦龍」とは、開拓期に屯田兵たちが大空と大地を駆け回わる2頭の龍を守り神に発展を願ったというもの。冒頭で紹介した「ふるさと絵本 蟠龍伝説」は、この伝説に町の歴史と自然、暮らしと鍾乳洞を盛り込んだ町民に親しまれている絵本なのだという。毎夏開催される「蟠龍まつり」では、龍が現われ練り歩く。屯田兵の守り神から、町の文化や郷土愛を表す象徴として、龍はこの町に確かに宿っている。
 これぞまさに、石狩川流域きってのパワースポットである。

 
     
 

*当麻鍾乳洞については、『川と人5号』にも詳しく掲載しています。ご興味がある方は、石狩川振興財団にお問い合わせください。

 
     
     
 

鍾乳洞周辺は緑の散策スポット(写真:当麻町)

 

当麻鍾乳洞の入口にも龍が(写真:当麻町)

 
         
     
 

 
 

龍は夏に一度だけ現われる!? 「蟠龍まつりinとうま」

 
     
   
 

〒078-1341 上川郡当麻町開明4区   TEL:0166-84-3719
○開洞日:4月下旬~10月下旬頃 
○閉洞日:10月下旬~4月下旬 
○営業時間:午前9時~午後5時
○利用料金:高校生以上500円 小中学生300円

「蟠龍まつりinとうま」 毎年8月第1週日曜日 JR当麻駅前特設会場(町4東3)