北海道開発局は、インフラストックを活用した地域振興の一環として、ダム施設内の安定した気温などの環境を活かしたワインの貯蔵・熟成に関する実験を豊平峡ダムで行っている。周辺のワイン醸造所に参加を呼びかけ、2社と共同実験を開始し、平成27年4月28日、実験参加者1社によるワイン搬入作業がいよいよ行われた。
 治水施設の産業振興への活用とともに、札幌の水がめの畔で眠るワインがどのように成熟していくのかも楽しみな夢のある取り組み。
〈想定している実験の概要〉
熟成向けに成分を設定したワインをダム施設内で貯蔵した後、熟成による変化(味、香り等)を試験により把握
◆貯蔵場所:豊平峡ダム左岸リムトンネル内の一部(リムトンネル:豊平峡ダム建設中に基礎地盤の改良などのために掘られた長さ約50mのトンネル)
◆貯蔵期間:実験開始後最長5年