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  《茨戸川の水位を約1m程度低減させ、約550haの浸水を軽減したと想定》  
 
   
 

 

 


 
 
 
  《茨戸川の水位を約70cm程度低減、約360haの浸水を軽減したと想定》

 
 
   
         
 
 
 
 

 石狩放水路は、石狩地区地域防災施設(石狩市新港南1丁目)で管理されている。大雨等で茨戸川が増水すると、10分間隔で更新される石狩川と茨戸川の水位を把握するとともに、石狩放水路と茨戸川、石狩川に設置された複数のカメラからの画像を監視し、運河水門での水位が0.65m、放水路水門での水位が1.05mに達すると水門の開閉についての検討が行われ、いざ放流となれば、警報を流すとともに現地でパトロールを行い、2つの水門の開閉をパソコンで遠隔操作する。
 管理する札幌開発建設部札幌河川事務所によると、じつは石狩放水路よりも志美運河の運河水門の操作の方が頻繁で、年に20数回に上るという。日本海の潮位や波浪の影響を受けた、石狩川本川の逆流を防ぐためだ。石狩川最下流ならではの管理の特殊性だ。管理でいえば、石狩川の河跡湖である茨戸川は川というより長い湖で、豊平川のような急流河川と違い水位はジワジワと上昇するなど、通常の河川と違いがある。札幌開発建設部札幌河川事務所では、誰もが水門を操作できるよう講習会を毎年行っている。こうした人の力で、石狩放水路はその効果を最大限に発揮できるのだ。
 札幌市北区の人口は今や28万人を超え札幌一を誇る。石狩放水路はこれからも発展する地域を支えるとともに、その歩みは都市型水害の怖さと備えの大切さを教えてくれる。

 
 
     
 

3階の石狩放水路管理センター。洪水時の指令室だ
(写真:石狩川振興財団)

 
     
 

 

 

 
     
 

石狩放水路管理センターのある石狩地区地域防災施設と茨戸川。石狩川最下流の防災拠点だ。参考資料:石狩川治水史、続石狩川治水史