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当財団の事業のひとつに、NPOなど非営利活動団体への支援と助成があります。平成25年度は19団体で、支援する全団体名と助成金合計、そして前号にひきつづき活動事例のいくつかを紹介します。

 
     
 
 
 

 北海道の豊かな森林を総合的に活かし、道民や道外客に心身の健康づくりを推進するとともに、森林の役割や重要性を理解してもらい、新たなビジネスの創出および長期滞在型の観光振興に寄与することを目的に平成18年に設立された。
 5月から11月まで毎月開催する「森林浴あ・ら・かると」は、森林浴を生活の中に取り入れてもらう機会に。「森林健康体験会」は、森の中で催し等を行い、幅広い層に森を体験してもらう。さらに、多彩な講師陣を迎えたゼミに、ホームページでタイムリーな情報を発信するなど、森を五感で感じ、知識が得られるハードとソフトを取り揃えている。開催場所は、札幌市と江別市、旭川市や苫小牧市など。単に森を歩くだけでなく、ハーブに山菜、香りなど、ライフスタイルを豊かに彩る森の恵みを活かした提案力も大きな魅力だ。

 
     
     
 

木工や木の手入れを体験した「森林健康体験会」(苫小牧市和みの森)

 

四季折々の森の表情に癒される「森林浴あ・ら・かると」(札幌市北大植物園)

 
 
 

 新篠津村の道の駅に位置するしのつ湖は、ショートカット工事で切り離されたむかしの石狩川の蛇行部分だ。このしのつ湖を、かつての自然や文化、開拓と治水の歴史のシンボルに位置付け、自然環境と周辺産業がともに価値を高め合う未来の実現に向けて事業を行い、持続可能な地域社会の醸成に寄与することを目的に平成22年に設立された。
 新篠津小学校4年生の総合学習「みんなのしのつ湖探検隊」は、年4回行われる。春は湖岸でハルニレの種子を採集・播種しながら、開拓以前の自然環境を学び、夏はしのつ湖に入って魚類を調査し、樹木とのつながりを体感する。秋は学校で育てた苗をカミネッコンにして、湖岸に植樹するとともに、オニグルミの種まき学習等も行う。かつての森の再生を柱に、しのつ湖の1年を楽しみながら体験する事で、自然愛護とともに郷土愛を育む。

 
     
     
 

石狩川の三日月湖・しのつ湖岸でかつての森林等を学ぶ。

 

「どんな魚がいるかな?」、魚とり体験。

 
         
 

 地域の共有財産である漁川と周辺をフィールドに、住民とPTAを含む学校関係者等と連携して子どもを中心に川で体験活動を行い、地域の交流と世代間の伝承を通して、河川環境の重要性を啓発する人材の育成を図り、もって良好な地域社会を創造することを目的に平成17年に設立された。
 今年度は7月と8月に、ここを学区にする小中学生および保護者等を対象に2回開催予定。専門家を講師に迎える座学「川と人とのかかわり」から、実技を含む「川での安全」を身に付け、川に入って「川の生き物調査」と「川の自然観察」を行う。異なる学年の子どもたちが一緒に活動することで、川の楽しさや恐ろしさを知り、危険回避の知識や方法を身につける中で、思いやりと協力する心が自然に育まれていく、現代の教育にも参考になる活動だ。

 
     
     
 

漁川と暮らしとのつながりを学びつつ川を体験する。

 

子どもたちに大好評の川流れで気分はサケ!?

 
         
   
 

石狩川振興財団まで http://ishikari.or.jp/

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